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アラフォー以降を素敵に生きよう! 「死ぬまでオンナを捨てないアメリカ女子」に学ぶ、楽しい年の重ね方

アメリカ・ベビーシッター事情、働く女子の大きな悩み

 アメリカでキャリアを積もうと思った時、子供のいる女性がブチあたるのが「託児所問題」です。日本は託児所が結構アチコチにある印象ですが、アメリカには長い時間子供を預かってくれる施設はかなり少なく、ほとんどの人がベビーシッターを雇って対応することになります。

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託児所、まったく開いておらず(涙)

 

待機人数・200人のシアトル託児所

 かく言う私も、一度託児所探しを真剣にしたことがあります。シアトルにある大手IT企業が、日本語のできるアシスタントを探していて、面接に行ったら気に入ってもらえたんです。その時はちょっと「アメリカの大きな企業で働いてみたいな!」という願望もあって、主人とも色々話合いをしました。

 しかしそこで働くには子供を預けるしかない……。当時娘はまだ小さかったので、どうしようか迷ったのですが、一応託児所を当たってみたんです。すると、どこもかしこも「待機児童」だらけで、一番気に入った託児所に至っては、なんと待ち人数200人!

 諦めてベビーシッターを雇うと思ったらそれも高額で、結局仕事をする理由がベビーシッター代を出すためみたいになるだろうという結論に至り、フリーランスのままでいることを決めた経緯があります。

 

大きな街には仕事はあるが、子供を育てられる環境には限界が

 シアトルは犬にはやたら優しくて、アマゾンなんかも愛犬連れて通勤する人が大勢います。しかし泣き叫び走り回る幼児を連れて出勤できる企業は少ないです(中にはあるようですが)。アメリカでは子育てに男性も参加するのが普通ですが、それでも働くことを選んだママたちは大変です。大きな街にはそれだけ仕事の需要もあって、魅力的ではあるのですが、子育てと両立しようとすると、必ずしも簡単にはいかないというのが現状。

 ちなみに書き忘れましたが、評判の良いベビーシッターも争奪戦です。私も「いいな」と思って連絡した人は、待機まちでした。というわけで、大手企業で働く淡い夢は消え去り、「子持ちの妙齢」という現実を突きつけられたのでありました。

 

郊外都市に住んで、ローカルの仕事をするのも手

 私の場合は主人がシアトル市内で働いているので、自分が彼に合わせるのが一番賢い選択になりますが、場合によっては郊外に移り住んで、時間がゆるやかなローカル企業で無理なく働くという選択もあるのかな、とよく考えます。

 特に都市部は物価が高いですから、そこでしのぎを削って頑張るのもストレスフルなもの。渋滞も異常にスゴイことになっているシアトルでは、3日に一度「ああ、郊外引っ越して、田舎暮らしもいいかもしれない」と頭によぎってしまいます。

 妙齢女子としては、若い時のようにガツガツ頑張らない選択を上手にする必要があるのかな、と感じます。私の周囲でもあて都会の暮らしを選ばず、素敵にちょっとスローな生き方をしている人もいます。郊外なら物価も都会とは違うし、稼ぎが少し低くても十分!という彼女たちの説明をきくたびに、生き方の選択は一つじゃなくていいのかも!と思うのでした……